![]() (McMurdo Soundから.1999/1/26) |
エレバス山の山頂には、直径500〜600mの主火口があり、火口底は火口壁から150〜200m,その北側には直径200mの内側火口がある。 1972年12月,その内側の中に溶岩湖が出現しているのが発見され,この溶岩湖およびその周辺にある数個の火孔から、小さな爆発が1日に数回から10回程度おこっていた(Ciggenbach,et,al.,1973)溶岩湖の存在とストロンボリ型の爆発の状態は1984年9月まで続いた。 984年9月13日,新しい噴火活動が始まった。1日20回以上の爆発が起こり,火口壁の外側まで火山弾や降灰をもたらした。この活動は12月まで続いた。爆発後、10月の飛行機からの調査で,溶岩湖が消滅しているのが発見された。 1985年12月には溶岩湖が再び出現しているのが確認された。ストロンボリ型の噴火も1984年9月の活動前と同じように継続している。 |
![]() (Cape Evansから.1999/1/26) |
999年1月の調査で見られた噴煙の状態は、遠望する限り、穏やかなものである。 しかし、ヘリコプターで近づくと、煮えたぎる溶岩湖の熱気から立ち上る噴気の迫力が感じられる。 また、ロス海の海上孤立島であるエレバス山の地形のため上空の気流が波打って、山上に笠雲を生じている. |
![]() (Cape Evansにて。1999.1.26 笠雲) |
南極大陸は、大部分が氷に閉ざされている. その上に残された異物:宇宙から飛来した隕石や,他の大陸起源の火山灰・大気汚染物質などは,太陽系の歴史や地球規模の環境変化を研究するための貴重な資料である. それだけに,活火山エレバスがどの程度イタズラをするのか、その活動規模を把握しておくことは重要である. |